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スウィート・ヒアアフター

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よしもとばななさんの新刊『スウィート・ヒアアフター』読了。

スウィート・ヒアアフター、を直訳すると甘い来世。
主人公がある日突然臨死状態になってしまったことで、
これまであたりまえのように過ごしていた日常の風景や人間関係が
まったく違う角度や温度に映るーなんだろう、表面的なものから
本質なものへーそうまるで今年の311以降に多くの日本人が感じたように。

悲しい出来事に直面しているこころの揺らぎをそっとやさしく
包みこんでくれるような人々との出会い。
小さくも確かなひかりを主人公は見いだして、沖縄の方言でいう
"まぶい"(魂)を一度失ってそうしてまた取り戻して・・・
一度壊れたこころを再生するのは並大抵じゃないって思うけど
でもこの本のようなプロセスはひとつの再生のカタチだと思いました。
人と人が寄り添えば本当は果てしなくやさしくあったかいんだよね。

感情のヒダを頭で理解しようとする、というんじゃなくてこころの内側で
どう響くか、どう感じるか。ばななさんのお話には特にそういう
”感じるチカラ”を毎回呼び覚まされる気がします。

そしてそういう感性を研ぎすましていればどんな時代、どんなことが
起きたってきっと大丈夫ーなんてね。ちょっと大げさかな。でもそう思うの。
viva ばななワールド!
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by iegoccochi | 2011-12-15 17:04 | 読書の時間
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